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社会を変えるコラム(5)--ロビイングの技術が学べます!

第7章 政策提言 実践編①(担当:明智カイト)

· 社会を変えるコラム

政策提言 実践編①

議員へのアプローチについて

例えば国に新しい法律や制度を作って欲しい時や、既存の制度を変えて欲しい時には要望書を作成して国会議員や官僚、あるいは議員秘書といった方々と面会し、政策提言を行っていきます。地方自治体であれば条例になりますが、こちらも自治体議員や行政に対して政策提言を行っていきます。

市民団体やNPOでも要望書や政策提言の内容がしっかりしていれば会ってくれます。大事なのは肩書きではなく要望の内容です。逆に、しっかりとした団体であっても内容がいい加減であれば議員の方々は話を聞いてはくれません。

そのため要望書を提出する際に気を付けたいことは、社会課題であると示すエビデンスを一緒に添付することです。すでに研究者やNPOなどにより統計調査が行われている時はその統計を提出します。既存の資料がない場合は自分たちで調査を行い、数字を出していく作業が必要になります。LGBTに関する自殺総合対策大綱への要望書ではLGBT当事者の自殺未遂の割合や、いじめや暴力を受けたことのある当事者の統計などを一緒に提出しました。

議員との面会の仕方

まずは議員事務所に電話連絡をします。そうすると大体、要望書をFAXで送るよう指示されますので、要望書などの資料を送ります。それを見た上で議員が会うか会わないかを決めます。会ってくれるのであればそこから日程調整に入ります。

私は手紙やメールなどの手法も試しましたがFAXを送って、その直後に電話連絡で目を通してもらえるよう頼むというのが1番確実な方法でした。

私の場合は1度に40~50人に依頼をして、実際に会ってもらえたのは1割、秘書の方を入れて2割くらいです。要望書の内容やイシューによっても変わってくると思います。

地元の自治体の条例であれば、現地で活動することになります。また、国会議員は全国各地にいるので、地元の選挙区の国会議員にロビー活動していくことも可能です。メールやFAXなどで全国の国会議員に対して要望を伝えることもできます。

政党、議員とのほどよい付き合い方

ロビイングの基本としては超党派になりますので、党派は関係なく依頼を出します。その際に気をつけなければならないのが、順番を守ることです。与党から野党へ、大きな政党から小さな政党へ、当選回数の多い議員から少ない議員へ。議員の方々はそうした順序を気にしますので、順番に回っていきます。きちんとその順序を守らないと、それだけで話を聞いてもらえなかったりしますので注意が必要です。

議員立法を目指す場合は、やはり議連の中で法案のたたき台を作って議会にあげることになりますので、超党派議連の設立が最初の目標になります。もちろん超党派といっても、そうした議連に参加しているのは政党内の一部の議員です。その方々に、法案が提出された時には他の議員にも承認してもらえるよう話をつけてもらうことが重要です。ロビイングはその大きな流れをつくる最初の一歩です。

パブリックコメント、有識者への働き掛けなど

テーマによっては自治体や省庁でパブリックコメントを募集している場合があります。普段からこまめに情報収集するように心掛けましょう。また、有識者会議や審議会メンバーに働き掛けるという方法もあります。その社会課題を扱っている委員会・審議会のメンバーに選ばれるということは「国民(市民)の代表」として扱われることに等しいといえます。その発言は政策の方向性を左右する大きな影響力を持つようになるのです。

あと、選挙の時にもやることがたくさんあります。例えば、政党のマニフェストに載せる、候補者アンケート、候補者にロビー活動する、討論会を企画するなどがあります。こちらも余裕があればぜひ試してみてください。

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