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社会を変えるコラム(2)--ロビイングの技術が学べます!

第2章 求められる草の根ロビイストの人物像(担当:明智カイト)

『草の根ロビイスト』とは

政治に影響を及ぼしたり、法律や条例を変えたり作ったりするために、議員や官僚、行政などに働きかけを行う人、つまりロビー活動をする人のことを「ロビイスト」と呼んでいます。

これまで日本で行われてきたロビイングは、経団連や日本医師会、農協などの業界団体が「もっと金よこせ」と言って政治家に圧力をかけることがメインでした。また、労働組合も政治運動の一環として政策提言活動を行ってきています。これらの組織は圧力団体と呼ばれ自分たちの利益を図るべくロビイングなどの政治活動を行ってきました。

さらにこれらの圧力団体は組織内候補を選挙のときに出馬させて自民党や民進党などに送り込んでいます。これらの組織内候補が当選したら、この議員を中心として圧力団体はロビイングを行っていくことが可能となるのです。

その一方で、これまで弱者やマイノリティを守るためのロビー活動を行う人材が足りませんでした。私はNPOやソーシャルビジネスの担い手が事業と結びつけて、弱者やマイノリティを守るロビイングを行うのが良いと考えています。


圧力団体が行うロビイングと、NPOやソーシャルビジネスが行うロビイングとは目的がぜんぜん異なるので私たちは「草の根ロビイスト」という違う名称を使用しています。困っている人を減らすためには、困った人を生み出す仕組み自体を変えていかなければならないのです。

ロビイストは党派を超えて調整機能を果たす役割

通常私たちは、国会の審議で賛成や反対を知ることができます。しかし、国会に法案が提出されるまでには様々な動きがあります。まずは、政党の中で採決をする。超党派議連をつくって各党の意見をすり合わせる。その一番のスタートがロビイングです。

国会議員だけでは、それぞれの立場があるので、議論は進んでいきません。そこで、人間関係を調整していく必要があります。国会議員も官僚もメンツを気にする人たちなので、第三者が入らないとメンツが保たれないのです。その中で、シンポジウムを開いたり、メディアに働きかけ問題提起をしてもらうこともあれば、内密に進めていくこともあります。

政治の世界には独自のルールがある

ロビイングには鉄則があって、与党に行ってから野党に行く。これは、仁義みたいなもので、野党から行くと「失礼」となってしまうから、断られてから野党に行けば良いのです。やはり、どれだけイシューが正しくても、まわる政党の順番が間違ってしまうとそれだけで賛成できなくなってしまうようです。

やはり政治なので、党内手続きを踏めるのかどうかが大切です。自民党の人は「なんで与党なのに、うちからこないの?」という感覚ですし、議員には当選回数による序列もあります。一般の市民からすると、「知らないよ」って思われるかもしれませんが、政治家には政治家のルールがあるのです。

それさえきちんと守っていれば、賛成か反対かは別として話は聞いてくれます。このように細かい決まりがたくさんあります。そんな細かいことで、政策がはじかれてしまうともったいないのでルールを書籍の出版によって明文化しようと思いました。

政策を実現したいのであれば、政治家ではなくロビイストになれ――『誰でもできるロビイング入門』(光文社新書)では暗黙の了解となっていたロビイングのルールと、様々な立場からロビイングに関わってきた方たちのテクニックを紹介しています。ぜひ、「ロビイングやってみたい!」という方たちにはこの本を読んで実践してください!

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